近年、B型・C型肝炎ウイルスの感染による肝がんが減少し、一方で飲酒と糖尿病による肝がんが増加しています。
島根県のがん登録を行っている病院に御協力をいただき、「島根県の肝がん患者の実態調査」を施行したところ、2016~2021年の間に初めて肝がんを発症した954人のうち、40%が糖尿病患者さんであることが分かりました。
日本糖尿病学会のデータによると、2023年時点での糖尿病患者数は約1000万人に達しており、この数は今後さらに増加する見込みです。糖尿病は肝がんのリスク因子ですが、肝がんのスクリーニング検査として有用な腹部超音波検査を、糖尿病患者さん全員に施行することは、患者数を考えると非現実的です。
そこで、肝がんのリスクが0.6%/年であるFIB-4 index≧2.67の糖尿病患者さんを、「かかりつけ医」から「肝炎ウイルス検査委託医療機関(腹部超音波検査受託医療機関)」に御紹介いただき、糖尿病患者さんに肝がんのスクリー二ング検査を受けていただくことにしました。
FIB-4 indexは年齢、AST、ALT、血小板から算出される肝線維化の指標です。
FIB-4 index≧2.67の糖尿病患者さんには、島根県医師会ホームページで公開しております「肝炎ウイルス検査委託医療機関(腹部超音波検査受託医療機関)」にて腹部超音波検査を受けていただくプロジェクトです。
年齢 | 歳 |
---|---|
AST | IU/L |
ALT | IU/L |
血小板数 | 万/μL ※血小板数の単位にご注意ください (正常値15.0~35.0万/μL) |